コンプライアンス

警察官のストーカー行為、社会保険庁の未納者をでっちあげての横領事件。
公務員だからということではなくて、大変重大な犯罪行為です。
それを行った当人達も当人達ですが、それを許した組織も組織です。
コンプライアンスは一体どうなっているのか、と疑ってしまいます。

コンプライアンスとは、企業及びそこに属する従業員が守るべき倫理やルールのことです。
これを守ることで社会的な地位を確立し、またその健全性を証明するものです。
しかしながらこれは本来定めるべきものではなく、人が人としてあるために最低限守るべきものだと、私は思っています。
ところが実際は上記のような事件が頻発しているのが現状です。
情けないことですが、それが現実です。

また最近では客側のモラルの低下も叫ばれています。
病院や学校では、対応の態度が悪いと暴力を振るう人がいる。
スーパーでは万引きをしてもいいものだ、できたらされたほうが悪いと声高に叫ぶ人がいる。
信じられないことです。

これらは企業の質の問題ではないと思います。
人一人一人の人間性の低下に原因があるのではないかと、私は分析しています、私自身も含めて。
普通に考えてそれが悪いことかどうかは分かりそうなのに、犯罪と言われる行為はむしろ増える一方。
それが犯罪だと決め付けている法律や自分の考えが間違っているのか、犯罪を犯す人が間違っているのか分からないほど。

ニュースや雑誌で色々批判があって、それに文句を言うのはいいですが、自分が本当にそれを批判するだけで大丈夫かということは、しっかり考えたいと思います。
これだけ問題が噴出したのは単に、企業の体質の問題ではありません。
明らかにそれを形成する人に起因したものが、一番大きな要因なわけですから。
それは勘違いしてはいけないと思います。