闇のサイト

名古屋で起きた女性拉致、殺害事件。
あの犯人達の動機を知って、正直身震いがしました。
犯罪を画策する人達が集うサイトがあって、そこで集まった人が、僅かの金品を狙って、しかも自分達より明らかな弱者を初めから狙っていたというのですから、唖然呆然とはまさにこうゆう状況を言うのだと思い知りました。

しかしながら彼らをそこまで駆り立てたのは、一体何なのでしょうか。
そしてその闇の職安サイト、とも呼ばれるそれは一体いつ、どうやって誕生したのか。
気をつけなければならないのが、そのサイトを利用していたのは、今回逮捕された３，４名だけではないということです。
こういったことを考えている人が、まだ表に出ていないだけで、まだ自分の近くに潜んでいるかも知れないと思うと、本当に怖いです。

もっと怖いのは、それを考えているのは私と同じ人間だと言うこと。
私は自分自身では、そんな犯罪に手を染めないと信じています。
ですが心の闇の部分で、もし同じようなことを思うものが、潜在的にあるのだとしたら。
人間とは本当に恐ろしい生き物だと、実感せざるを得ません。

常識というものは生き物のように時と共に変わっていくものですが、殺されていい命というのは存在しませんし、殺しが許される人も存在しないというのは、絶対的に普遍なものです。
そのことを忘れるということは、人であることを棄てた、人以下に成り下がったものと同義だと、私自身は考えています。