品格

横綱朝青龍の仮病問題は、色々と物議を醸し出していますね。
客観的に見ればまだまだ甘い処分だとは思うのですが、本人にとっては結構きついとは思います。
でも横綱というのは、相撲の強さだけでなく、人間的にも人格者でなければならないと定められているはずです。
数々のプレッシャーの中で、あれだけの戦いをしてきた、その頂点に立つ横綱が、今回の処分でうつ病の手前になるとは、精神力が本当に横綱として相応しいのかと、疑われても仕方がありません。

うつ病というのはやっかいで、これは周囲の理解も無いとなかなか直らないんです。
というのは一見すると、サボっているようにしか見えない、ということらしいのです。
私の友人にも苦しんだ人がいますが、一番酷い時は自殺未遂までおこしていましたから、これはなった人でなければ本当にその苦しみは分からないでしょう。
そういう意味では、朝青龍にはしっかりした治療が必要だと思うのですが、一般の人でもそうやってうつに苦しみながら、社会生活を送っている人がいるのです。
モンゴルに帰国すればすぐに直るでしょうが、横綱ともあろう人が、そんな甘ったれたことで、今後しっかりやっていけるのか不安です。
この機会に、一度精神力という点を、もう一度鍛えなおして欲しいと思います。

ちなみに、そんな朝青龍の増長を許した指導者、そして対抗できなかった他の力士も他人事とは思わずに、これからも精進して欲しいと思います。