お前が言うな！

牛肉の偽装事件での社長発言は、もはや怒りを通り越して呆れてしまいました。
自分の偽装の責任を棚上げにして、消費者にも問題がなどとぬかしました。
責任転嫁もいいところです。
その台詞を言う資格など無いのに、なにを言っているのでしょうか。
それを言えるのは、消費者自身だけのはずです。

ただ消費者に問題があるとは思っていませんが、商品を選ぶということをきちんと考え直さなければならないのは確かかも知れません。
より良質の物をより安く手に入れたいというのは誰しも共通の思いで、それ自体は間違っていないと思います。
ただそれは企業を圧迫し、コスト削減、賃金カットなどを推し進める要因になっていることは否めません。
しいては自分達の収入にも最終的には跳ね返ってくることなので、自分のことだけを考えて商品の値下げを考えるのではなく、もう少し金銭の出回りを意識する必要があるのではないでしょうか。
バブル期を越える好景気と言いながら、それを全く実感できないのは、その辺の考慮が欠けているからではないかと、私は思っています。

しかし偽装社長を全く肯定も、容認するつもりは毛頭ありません。
他の経営者の方々も、そんな腐った心根で居る人が居るとしたら、他人の振り見て我が振り直せ、偽装が明らかになったことをバカだ、ドジだ、などと嘲らず、しっかり襟を正して欲しいと思います。