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BLOG作成・2006/10/2
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今日はひょっとしたら漫画やアニメであるような世界が現実になるかも知れないお話しです。

ある種の細菌の全遺伝情報(ゲノム)を含んだDNAを人工的に完全合成することに成功したと、アメリカの民間チームが発表したそうです。
できたのはゲノムの合成までで、細菌そのものをつくったわけではないということですが、これはかなりの成果だと言えます。
というのもこの成功で、望み通りのDNAを持つ「人工生命」をつくり出す技術に一歩近づいたことになるからです。

有用な人工微生物の開発につながる可能性がある一方、生物兵器開発に悪用される恐れも指摘され、こうした研究の監視や規制の在り方をめぐり議論が起きるのは必至でしょう。
技術的なものよりも倫理面で大きな課題があるのは間違いないです。
クローン技術もそうですが、万一にもそうして産まれた命の人権はどうなるのかといったことなどが色々と言われるでしょう。

ちなみにゲノムの合成というのはウイルスのような極小の生物では既に実現していました。
ですが細菌のように大きなゲノムの合成は技術的に困難だったのです。
それを細菌の中では最小クラスのゲノムを持つ「マイコプラズマ・ジェニタリウム」のDNAを、設計図である遺伝情報を基に約100の区画に分けて化学合成。
それを特殊な酵素を使うなどしてつなぎ合わせた後、酵母菌に組み込んで完全なゲノムを得たのだということです。
できたゲノムは、意図的に取り除いた病原性にかかわる遺伝子を除き、自然の細菌が持つすべての遺伝子を持っていたということで、まさにスーパー最近と言えそうですね。

まだまだ細菌レベルでの話ですので、『人工生命として産まれた人間』というのは先の話でしょうが、そんな夢物語と笑っていられる時代でなくなったのは確かです。
果たして人はどこまで科学を進歩させるのでしょうか。
新しい技術を手に入れることは素晴らしいことです。
ですが人は神にはなれないことは忘れてはならないと思います。
命は人が作るものではなくて、生まれ育むものですから。
研究者達も、所詮人でしかないことは忘れずに、さらなる発展に努めて欲しいものです。
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