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BLOG作成・2006/10/2
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今となっては、聞いたことが無い人はいないと思いますが、今日は「パワハラ」についての小話。

東京都産業労働局ということろが10年ほど前から労働相談で統計を取り始めたそうですが、所謂パワハラと呼ばれる「職場いじめ」の相談は、労働相談全体に占める割合が、平成9年の2・3%から18年には4・6%に倍増したそうです。

具体的な内容としては、「業務量を増やされ、定時に帰れないと『なぜ残業するんだ』と怒られる」といった理不尽なケースや、「仕事を与えられない」など無視されるケース、中には「カッターナイフを投げつけられた」といった、パワハラのレベルを超えたものまであるのだとか。
そういった意味では私のところの職場はそんなことないので、恵まれた環境と言えるのかも知れません。
本当はそれが当たり前でなければ、安心して働けないんですが、世の中にはそういった酷いところもあるみたいです。

それにしても、この状況は一体どうゆうことなのでしょうか。
一つは雇用の形態や職場環境の変化が上げられると思います。
バブル崩壊後に進んだリストラと成果主義の導入により、削られた人員で結果を求められる職場環境が生まれたため、部下のみならず上司にも余裕が無くなり、それがパワハラに繋がっているという分析結果があるそうです。
そしてこれはどの企業にも起こり得ると、有識者や研究者は危惧しています。

ちなみに、パワハラとして一番世間に衝撃を与えた事件は、JRの福知山線脱線事故です。
これは日勤教育という名の「懲罰」が徐々にエスカレートし、部下を追い込み、結果として部下は萎縮してミスを隠そうとし、さらに大きなミスを生み出す。
まさに悪循環にはまっている、典型的な例です。
今も事故の後遺症に悩む人が居ますし、我々も忘れてはならない事故です。

しかしこれが教訓となって、パワハラへの対応、対策を重要視する企業が増えてきたのもまた事実。
大企業であるほど、その意識は高いそうです。
先ほどの相談が増加傾向にあるのは、これらの窓口を設けるなどの強化を行っている中での過渡期のようなものかも知れません。

また相談は増加傾向にありながら、対応、対策を行っている企業では、昔のような酷いパワハラは少なくなっているのも確かだそうです。
かつては精神的な問題を社員が抱えると『あいつは弱い』のひと言で切り捨てられたが、今は上司や社内環境に問題があることに企業が気付き始めているのだとか。
加えて今は一度問題になると、マスコミにも取り上げられ、賠償金の請求やイメージの低下など、企業の受ける打撃は非常に大きいです。
何よりも、パワハラで有能な人材を失うことになれば、会社の経営にも直接響きます。
その辺りの意識が、会社側にも浸透しつつあるようです。

すぐにはなくならないかもしれませんが、これらの活動は続けて、パワハラが無くなる社会になって欲しいと思います。
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