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BLOG作成・2006/10/2
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治療の副作用や合併症に関する医学論文の数が昨年後半から急激に減少したそうです。
素人の我々からすると、そういったリスクのあるものが少なくなったのかな、良いことじゃないかとも思うのですが、実際にはそうではないらしいのです。
というのは今医療というのは僅かでもミスをするとマスコミに、そして我々患者達にバッシングされてしまいます。
また行政処分や刑事責任の追及ということもありますので、それを恐れて発表を控えたからというのが実状のようです。
つまりは失敗とそれに対する報復や罰を恐れて、そういったリスクのあるものは発表しない。
さらに言えば敢えてそのリスクを背負ってでも治療に挑んだり、その方法を考えたりすることをしなくなったとも言えます。
そして気になるのは、診療中に起きた個別の事例を取り上げた「症例報告」はほとんどゼロになっているということ。

これは我々にとって、実は一番良くない状況です。
というのが私の仕事でもそうですが、実は人が一番成長するチャンスなのは失敗した時なのです。
もちろんお金が絡むビジネスの世界なのでそうそう失敗していいわけでもないのですが、そこはチームでやっていることなので周囲のサポートもあって、お客様のところにそれを出すことはありませんけど。

でも医療というのはその失敗もなかなか許されません。
人の命を預かっているだけに、僅かなミスで死んでしまうかも知れないわけですから、まあ当然とも言えるのですが。
それでもここまで消極的だと、医療がこれ以上発展しなくなります。
つまり今以上に有効な治療方法や薬が提供されなくなるということです。
ただでさえ医者不足なのに、そういったことによる提訴などのリスクが高まると、ますます医師離れも深刻化します。

失敗はもちろんして欲しくありませんが、失敗に対してそれだけ叩かれるようになったのは失敗した後の不誠実な態度があったからということを、医療関係者は先ずは理解して欲しいと思います。
また患者となる我々も、医療の受け方、マナーやモラルといったところも改善していかなくては、これ以上医療が発展しないどころか、医者のいない国ということが、冗談ではすまなくなってきます。
相手に求めるだけでなくて、こちらも何をすべきか考え、お互いに意識を高めあっていかなければ、本当に良くなっていくことっていうのは無いと思います。
患者側としてももう一度、受ける態度というのは見直していきましょう!

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