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BLOG作成・2006/10/2
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ES細胞をご存知でしょうか。
数年前韓国の研究機関で結果の捏造で話題となってしまいましたが、元来ES細胞とはあらゆる臓器や組織に育つ能力を持つ胚性幹細胞です。
今の医学で臓器移植などへの活用が期待されるものですが、このほどマウスのES細胞から赤血球のもとになる細胞株を作ることにとある研究チームが成功したそうです。
細胞株は試験管内で長期間増殖させることができ、赤血球を効率よく大量に作ることが可能で、チームは近く、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った研究を始める予定だそうです。

これが成功するとどうなるかというと、まず献血を募る必要がなくなります。
細胞を増殖させることで血液をほぼ無限に作り出すことが出来るからです。
さらに細胞から新鮮な血液を作り出すことで、感染症の心配のない輸血が実現します。
日本ではずっと輸血用の血液不足も叫ばれていましたし、これはそれを解決する決定打になるかも知れないということで、医療現場では大いに期待される成果です。

そもそも骨髄液やへその緒の血液に含まれる血液幹細胞から赤血球を作った例というのが過去にはありました。
なんですが効率の悪さが実用化への課題になっていました。
だからこういった研究が行われていたわけですが、これが人の細胞からも出来るとなると本当に大きな進歩です。

マウスでの実験の話ですが、作った細胞株を貧血のマウスに注射すると、マウスの体内で赤血球が増加し、症状を改善そうです。
またがん化などの問題もおきていないということで、動物実験は成功と言っていいでしょう。
後は人の細胞で本当に作れるか、或いは体に入れて問題が起こらないかということですが、こればっかりは語弊を恐れずに言うならば、人で試してみるしかないですね。

もちろん人体実験というのは許されるものではないと思うのですが、最初に誰かがやらなければ新しい治療も確立できませんし、そこは判断が難しいところですね。
少し前にも書きましたが、最近は医療ミスというのはすぐ訴訟問題になるため、新しい治療法のチャレンジや副作用に関するデータ収集などを一切しないとか。
でもそれでは医療が停滞して、今難病とされている病が直せるチャンスを逸してしまいます。
そういう意味では、医者も患者もお互いの立場というのを考えて、これからの治療と言うのを考えていかなければならないと思います。
そうしていつかこの血液を用いて多くの人が救われる世界になることを願います。

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