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BLOG作成・2006/10/2
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今日は遺伝子の話です。
人に限らず生き物は全て遺伝子<DNA>を持っています。
というより、この遺伝子が人や生き物を構成していると言えます。
それだけにこの遺伝子の働きは重要です。
ちなみにヒトゲノム(全遺伝情報)に存在する二万数千個の遺伝子があるのですが、これらはお互いに干渉せず、それぞれがそれぞれの機能だけを果たすそうです。
でもそれが何故なのかはわかっていませんでした。

それが環状のタンパク質がDNAを約1万3000カ所で区切り、遺伝子の機能を場所ごとに制御していることが分かったそうです。
これで遺伝子が自分の中で喧嘩していないことが分かったわけです。

そしてこれで何が出来るようになるのかというと、人体の設計図であるヒトゲノムを機能別のブロック単位で理解できるようになる成果で、遺伝病の原因究明や遺伝子治療の進歩につながると期待されます。
今まで遺伝子の研究というのは、遺伝子の機能ごとに試験をすることができず、成果としては充分なものではありませんでしたから、その成果は大きいと思います。

例えばタンパク質をつくる遺伝子は、スイッチ役の制御配列から「オン」(活性化)や「オフ」(抑制)の情報を受け、機能を制御されています。
この情報は個々の遺伝子ごとにきちんと区別して伝達され、“混線”することはないが、その仕組みは分かっていなかったわけですが、これをゲノム上のタンパク質の働きを網羅的に解析することで、細胞分裂の際に働く「コヒーシン」という環状のタンパク質が、遺伝子の機能制御に深く関係していることを発見したわけです。
ちなみにコヒーシンは、輪ゴムで縛るようにDNAをループ状に区切っていると推定されています。
遺伝子の制御情報は、区切られた領域内で同時に伝わるが、他の領域にはコヒーシンによって遮断されて伝わらないということだそうですが・・・まあ専門的な話は分かりませんので、そうゆうことなのだろうとりあえずは納得しているのですが。

それよりも遺伝子治療では、導入した遺伝子が本来の機能を発揮せず、治療効果が得られない場合がありました。
それは実験なのでは機能ごとに切り取ったり、働かせたり出来なかったからですが、この成果を基に、遺伝子が活性化される領域を狙って導入すれば、効果が高まる可能性があるわけですから、これまで難病とされてきた病が完治する治療薬が誕生するかも知れません。
それは難病に苦しんできた人達にとって、まさに救世主の様になるかも知れませんね。


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